ブランディングは経営戦略そのもの
公開日:2026.05.01
※この記事は『2025年12月5日』に公開した内容をもとに掲載しています。
今回は、わたしが2025年に体験した「コーポレートリブランディング」のお話です。
振り返ってみて、この3ヶ月間は一番大変で、でも、一番楽しかった時期でした。この経験から得たブランディングの「本質」について、お伝えできればと思います。
目の前のクリエイティブから、全社の軸へ
わたしは2022年からAcompanyにジョインし、最初のうちは1人目デザイナーとして、目の前のクリエイティブをひたすら消化する毎日でした。
2025年現在、心強いマーケティングのデザイナーさんが加わってくださり、わたしはその他のデザイン業務に集中できるようになりました。
そんな中、今年の4月に全社の目標であるOKR(Objective and Key Results)が発表されました。
その一つが、こちらです。
- O1:「脱・プライバシー」を通じてより大きな事業機会を狙う
- KR1:「Trust. Data. AI.」を軸にリブランディングを完了
この目標を見た瞬間、正直、「ん!?大忙しになるぞ!?」と感じました(笑)。
でも、それと同時に「やっと、できる!」という強い想いもありました。なぜなら、日々の事業内容と、世の中への「会社の魅せ方」に、ずっと乖離を感じていて、しんどかったからです。
ブランド構築チーム 責任者として走り抜けた3ヶ月
全社的な目標となり、CEO室で役割分担を決めました。そして、わたしが「ブランド構築チームの責任者」という役割を担うことになったのです。
プロジェクトの体制は
- リブランディングPjオーナー: CEO 高橋
- ブランド構築チーム
- 責任者: わたし(あり)
- アドバイザー: 社外アドバイザー1名
- その他: 広報や採用、カルチャー担当の方々
という構成で動き出しました。
軸を決め、アウトプットへ
まずは、リブランディングの「軸」を決めることからスタートしました。それは、事業ミッションの刷新に繋がります。
軸が決まってからは、アウトプットを急ピッチで進めました。
- コーポレートサイトの刷新
- 採用サイトの開設
- カンパニーデックのデザイン刷新
外部のコーダーさんにも力を借りながら、4月から6月にかけて、すべてのデザインを納得いくところまで完遂することができました。無事に全てをやり切れて、ホッとしています。
ブランディングとは「経営戦略」そのもの
今回の経験を通じて、プロジェクト管理のノウハウだけでなく、「ブランディングとはなにか?」という問いへの答えが明確になりました。
企業におけるブランディングとは、
「この世の中にどういう価値を提供するか」という「ある軸」を決めて、それを中心にすべてを纏(まと)めていくこと。
つまり、ブランディングは経営戦略そのものだということです。
どこに「軸」を置くか、どこに「ピン」を置くか。わたしたちの会社では、まず事業として世の中に何を提供できるかの「魅せ方」が大事だと考えました。
だからこそ、事業ミッションを変更し、「Trust. Data. AI.」という新たな言語化を軸にしたのです。
この言語化によって、会社を取り巻くすべてが変化します。
全社OKRの設定は経営層の方々が決定してくださったものですが、ブランディングの舵を切るタイミングや、意思決定には並々ならぬ覚悟が必要だと、身をもって感じました。
細部のこだわり
今回のリブランディングにおける、テーマは「プロフェッショナル」でした。採用サイトやカルチャー文脈では「遊び」もテーマに入ってきます。
プロフェッショナルな見え方やユニークさは、「細部までのこだわり」から生まれると思っています。

構成のこだわり
- コーポレートサイトでは、事業視点と組織視点のAcompanyを、それぞれ独立した新ページにまとめました。今までこの二つが混ざっていたためわかりにくかったのですが、かなりスッキリしました。
- 採用サイトでは、「その情報は本当に必要か?」を考え、内容を削ぎ落としていきました。更にどの順番でおくと、候補者が嬉しいかを意識しています。
ビジュアルのこだわり
- コーポレートサイトは、シンボルマークを大きく使い、インパクトを出すところ以外は洗練されたデザインと細部へのこだわりを意識しました。
- 採用サイトには、時間がある限り遊びの仕掛けをたくさん詰め込んでいます。


トーンのこだわり
- 色数を多色にしない、という方針を徹底。
- 思い切ってブランドカラーから変更しました。ロゴのイメージを損なわない程度に色数を絞り、赤と黒で大胆な色使いをしています。


写真のこだわり
- コーポレートサイトは、写真をスーツベースに変更しました。スーツにしたことで、プロフェショナルなイメージへと変更できました。

写真の効果は大きいと実感
アウトプットのこだわりを伝えようと思うと止まらなくなるのでここまでにしますが、実際見ていただけると嬉しいです!(カルチャーデックは割愛)
さらに、このリブランディングの時期、広報チームでは資金調達リリースも走っていました。リリースに向けて、リブランディング後の姿を反映させたく、東京での写真撮影やキービジュアル作成など、バタバタな日々がもう一つあるのですが、こちらもここでは割愛します。(なんて楽しい日々なのでしょう!笑)
一番大変だったこと
ディレクションとデザインを兼任していることでした。
- タイムライン: 4月スタートで、5月12日にコーポレートサイト、6月30日に採用サイトとカンパニーデック公開というカツカツなスケジュールでした。
- 役割: ブランド構築チームの責任者として、みんなで軸を決めたあとは、アウトプットをグイグイと推進していく役割です。
わたしは、
- 全体のスケジュール管理と進行
- 費用面の調整
- (構築のみ外部コーダーさんや業務委託メンバーと連携)
- デイリーで開催されるミーティングのファシリテーション
- そして、実際手を動かすデザイン業務(デザイナーはわたしのみ)
と、何役も兼任していたので、常にカオスな状態でした(笑)。
外部コーダーさんの選定から連携、CEOのGOサインを得るまで、すべての工程に関わりました。さらにデイリーでミーティングがあるため、進捗を生まざるを得ません。タイムラインがカツカツだったので、本当に大変でした。
公開後も、宣伝や拡散の業務まで考え抜かなければならず、しばらくバタバタしていました(笑)。
リブランディングを経て
すべてが落ち着いた後、
- メンバーからも、外部の方からもポジティブな意見が聞けたこと。
- 採用面でも、会社に来てくださる方がいい意味で変わったと聞いたこと。
これらが、大きな手応えとなりました。
そして、今回のリブランディングの成果は、7月に開催された「OKRDAY」にて、なんと「Acompany Award(全社賞)」を受賞することができました!
(トロフィーのデザインもまた、わたしが担当しましたが、とても誇らしいです!笑)
さらに驚いたことに、「カルチャー賞」も同時に受賞しました。これは、日々のわたしの活動が、会社のカルチャー体現に繋がっているという評価をいただけた証だそうです。
もちろん、頂けた賞はわたし一人の力ではありません。ご協力いただけた皆様とともに、このような素晴らしい賞をいただけたことを心から誇りに思います。


Acompanyがどのような想いを持ってリブランディングを進めたのか、少しでも感じていただけたら嬉しいです(泣)。
リブランディングは、全社の未来を変える、本当に大切な挑戦でした。
このカオスなプロジェクトを通じて、わたしが一番成長できたのは、「推進力」かもしれません。何もない状態から、軸を決め、外部を巻き込み、納得のいく形で目標期日までに間に合わせる。
今回の経験を糧にして、「意外となんでもできる!」という精神で、今後も自分らしく、会社を、そして自分自身をアップデートしていきたいと思います。
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